金属アレルギー

Metal allergy

歯科治療に使った金属がアレルギーのもとに

歯科医療では、さまざまな金属が口腔内で使われることになります。
また、クラウンやインレーを歯に止めるために使用する接着剤の中にも各種の金属が含まれています。
これらの金属材は口腔内で極微量であっても、腐食や溶出をおこして、局所や全身に何らかの影響を起こすことが認められています。
通常の皮膚科の治療を受けても顔面や皮膚の疾患が治癒しない時は、歯科金属によるアレルギーを疑ってみる必要があります。

How to discover

金属アレルギー発見方法

金属アレルギーの有無は、パッチテストによって調べることが可能です。

アレルギーではないかと疑われる場合は、金属試薬のパッチテストをおこない、 金属が特定されればその金属の含まれていないものを用いて歯の再修復をすることが必要となってきます。

dental materials

様々な歯科材料

歯科医療では、さまざまな素材を使います。
中には金属成分が含まれるものも多く、種類によっては口腔内で極微量であっても、 腐食や溶出をおこしてアレルギー反応を引き起こし、 局所や全身に何らかの影響を起こすものも含まれています。
歯科治療にどのような素材を使うかは、きわめて重要な事項でもあるわけです。

金属材料

むし歯が神経にまで達している状態です。 炎症が起き、痛みを感じます。 治療には神経を取り除く必要がでてきます。 前歯には、歯の色をしたプラスチックの被せ物をかぶせます。 奥歯には、金属の被せ物をかぶせます。 前歯に使用するプラスチックは劣化しやすいなどの欠点があります。 また、奥に被せる金属の色が気になる場合は、保険適応外のセラミックの被せ物があります。

成分の12%を金が占めたパラジウム合金。 保健で制作されるクラウンへの使用頻度が最も高い金属で、入れ歯のクラスプやバーにも使用される。

純度はKの単位で示され、純金は24Kになる。 金には容易に延び広がる性質があり、その性質を利用して、 補綴物と支台の歯に生じる境界線をより正確に封鎖することができ、噛み合う歯とのなじみもよくなる。 また、生体との親和性が高い。

白金(プラチナ)が含まれた金合金で、特性は金合金に類似している。

丈夫でで軽く、生体親和性が高い金属。 軽い入れ歯を制作するために入れ歯の床部分を作ったり、クラウンやブリッジにも使用する。 インプラント体の母材としても良い材料です。

樹脂(プラスチック)材料

入れ歯のピンク色のプラスティック部に最も多く利用されている。 粉末と専用液を混ぜ合わせて化学的変化をおこさせて硬い樹脂をつくる。

樹脂の粒子を加熱して溶解させ、入れ歯の床部分の鋳型に圧入して冷却後硬まると完成する樹脂。 化学的変化を起こさせないため、変形が少ない。

歯冠部の美しさを再現することを目的とした材料。 歯の自然な色合いや、天然歯の硬度を参考にして開発された。 天然歯と比較して硬度が乏しく咬合面への使用は好ましくない。

使用時に混合することで樹脂を硬化させる。 咬耗にたいしては耐性が少なく、未重合による環境ホルモン溶出の問題も懸念されている。

ポーセレン(陶器)材料

特別な陶材を高温で焼き上げて制作する歯科用セラミック。 透明感があり、吸水性がほとんどないので永続的な美しさを保有する。 金属製のキャップにセラミックを焼き付ける方法と、セラミックのみでクラウンやインレーを制作する方法がある。

完成されているセラミックのブロックをコンピュータ制御で削り出してクラウンやインレーを制作する。 製作時間が短縮され、品質も均一なものが得られる。

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